2015-06-23(Tue)

Melanoleuca alboflavidaかな?

平成27年06月13日 北塩原村 米沢街道

米沢街道脇の地上に発生していた。
最初の印象はナラタケかと思ったが,つばがないので違う→ひだが垂生のように見えることとやや杯状になっていることからカヤタケ属かと考えた。帰宅後に図鑑で確認するとカヤタケ属に近いかと思ったのだが,変異の範囲内としても柄が長すぎること,ひだが直生-湾生に見えることから,カヤタケ属ではなさそうと思い,胞子を顕微鏡観察してみたら,胞子の表面に黒い粒点(いぼ状突起?)が見えたので,カヤタケ属では無いことが分かった。
それで再度「原色日本新菌類図鑑」と「北陸のきのこ図鑑」を調べても分からないので,洋書のきのこ図鑑を調べてみたところ,Roger Phillipsの「Mushrooms and Other Fungi of North America」に形態が似ているきのこを見つけた。それによるとMelanoleuca alboflavidaと学名が付いていた。改めて日本の図鑑で「ザラミノシメジ属」を調べてみたが掲載されていない。

採取したきのこの肉眼的形態は以下のとおり。

発生環境はスギ,ナラ属(コナラ?)とブナの混生林地上。散生-束生。周辺に5-7カ所発生(群生とまで言えず)
傘は湿時極弱粘性。微細な鱗片があるような感触あり。中丘があり色がより濃色。傘色は初め帯黄黄土色→黄土色。表皮を擦ると淡褐色変。
柄は傘より淡色。明瞭な条線あり。擦ると淡褐色変。つば無し。基部は小球根状で白色菌糸?見られる。中実。繊維状でしっかりしている(特に表皮はしっかりしている)
ひだは初め帯淡黄白色→淡黄土色。直生-湾生。密。
肉はやや硬い。臭いはかなり強く,煮干し臭と腐敗臭を合わせた臭いがする。
胞子紋は白色。

次にRoger Phillipsの「Mushrooms and Other Fungi of North Americaに掲載されているMelanoleuca alboflavidaの和訳を載せる。

傘径3-10cm,広い丸山形からほとんど平らになる。しばしば杯型となり中央に中丘をもつ。
傘の周辺は最初は内に巻く(内屈)
傘色は帯黄茶色→クリーム色-帯白色。中丘は濃色のまま残る。
傘表面は乾性→湿性?
ひだ
縁は波状(ひだが波状なのか不明)。密。幅狭い。帯白色。

3-10cm x 4-10mm。細長く基部に小さな膨らみがある。帯白色。
軟骨質。微細なヘアライン様の条線あり。

白色。しっかりしている。
マツと落葉樹の混生林地上に発生。

採取した子実体とMushrooms and Other Fungi of North Americaに掲載されているMelanoleuca alboflavidaは記載事項とほとんど合致している。ただ,ひだが「狭い」と記されているところが採取した子実体と違うのが気になる。図鑑に子実体の断面が無いのでよく分からないのが残念だ。

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2012年7月12日(木)に開設しました。

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